コロナの影響で推奨されているスループレーは今後のスタンダードになり得るか?

最近、コロナウイルスへの対策として、緊急事態宣言が出されていない地域ではスループレーで営業しているコースが多くありますね。

個人的にはとても良いプレースタイルだと感じていますが、これが今後のスタンダードになるという可能性はあるのでしょうか?

※2020年5月17日時点で書いている記事です。

 

今回の記事では、スループレーのメリット・デメリットの両側面からその是非について考えてみたいと思います。

私は基本的にプレーヤーとしての意見を書いていきますが、ゴルフ場側の立場にも立って考えてみたいと思います。

 

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スループレーとは?なぜ日本では導入されていない?

まず、スループレーとはハーフでのお昼休憩が無く、18ホールを一気に回ってしまうプレースタイルです。

日本のゴルフ場でこのスタイルを取っているコースは少ないですが、逆に海外のコースではスループレーが一般的です。

 

それでは、なぜ日本ではスループレーではなく、お昼に休憩を取るスタイルが一般的なのでしょうか?

これについては、gridge.info様の記事を参考にさせていただきましたので、その記事をもとに説明してみたいと思います。

 

まず、日本は海外と比較して日照時間が短いため、OUT・INの2コースから同時にスタートするツーウェイスタイルを取っています。

このスタイルでは、例えばOUTスタートでトップスタートした組がINを回るためには、INスタートの組が全部スタートしている必要があります。

そのため、ハーフのプレー時間を仮に2時間として、1組あたりのスタート時間が10分ずつずれていると仮定すると、OUT・INで12組ずつしか入れられません。

一方で、仮にハーフ後に1時間の休憩を設けるとすると、OUTスタートのトップスタートがINをスタートするまで3時間かけることができます。

すると、その分INスタートの組を1時間分、6組増やすことができるので経営上プラスになるというわけです。

さらに、プレーヤーにお昼休憩で昼食を取ってもらったり、お酒を飲んでもらったりできるので、ここでも利益が出ます。

また、OUT・INどちらかのプレーが遅れている場合でも、お昼休憩の時間で上手く調整することもできます。

このような理由で、日本ではお昼休憩のあるスタイルを取っていると考えられます。

 

コロナの影響でスループレーを導入している理由

現在、コロナウイルスの影響でスループレーを導入しているゴルフ場は多いです。

これは、できる限りプレーヤーの密集状態を避けるために導入されていると考えられます。

ゴルフ場で、最もプレーヤーが密集するのはお昼休憩のレストランです。

そのため、お昼休憩の無いスループレーを導入することで、密になる状態を避けているというわけです。

一度コースに出てしまえば少なくとも1組の人数より多いプレーヤーが密集するということは少ないですからね。

 

それでは、コロナウイルス終息後にもこのプレースタイルは継続されて一般的になるのでしょうか?

ここからはスループレーのメリット・デメリットを挙げて考えてみましょう。

 

スループレーのメリット

私が考える、プレーヤーから見たスループレーのメリットとしては以下の点が挙げられます。

・18ホールを一気に回るので、リズムを崩さずに最後までプレーできる

・プレー時間が短くなるので、半日の時間を有意義に使える

・比較的リーズナブルな値段でプレーをすることができる

基本的に試合ではスループレーのことが多いですが、やはりハーフで休憩が無く18ホール回り切ったらリズム良く最後まで回れるイメージがあります。

お昼休憩で椅子に座ってしまうと、後半のスタート時にもう一度ストレッチをしてリズムを作らないといけないですからね。

 

また、スループレーは基本的に朝イチか午後イチのスタートになるので、半日は自由な時間ができるので有意義に過ごすことができます。

その時間を練習に充てることもできますし、他の趣味に使うこともできます。

 

さらに、スループレーとなると少なくとも昼食を取らないという選択ができるので、トータルの料金を抑えることができます。

また、スループレーというだけでプレーフィ自体が安くなるコースも多い印象があります。

 

スループレーのデメリット

逆に、スループレーのデメリットについて考えてみましょう。

まずは、私が考えるプレーヤーから見たデメリットは以下の通りです。

・18ホール一気に回るので、小腹が空いた時のために軽食を持ち歩かなければならない

・真夏など環境が過酷な時には一気に18ホール回るのがしんどい

やはり、ハーフで休憩が入らないので、最後まで集中力を保つためには栄養補給をする必要があると思います。

そのために、私はウイダーを飲んでいますが、軽食を用意して持って行かなければならないので少し面倒です。

また、真夏で酷暑の中で18ホール回るのはけっこうしんどい所があります。

このような時には、ハーフ休憩で涼しいクラブハウスの中で休憩を取りたいと思いますね。

 

次に、ゴルフ場から見たデメリットを挙げてみたいと思います。

・1日に入れられる組数が減ってしまうので利益が減ってしまう

・昼食を取らずに帰ってしまうプレーヤーもいるので昼食で得られる利益も減ってしまう

・ハーフ休憩でスタート時間の調整をすることができない

上でも説明したように、ハーフ休憩の分入れられる組数が減ってしまうので、利益が減ってしまいます。

また、スループレーをしてそのまま帰ってしまうプレーヤーからは昼食から得られる利益が減ってしまいます。

利益以外の面でも、ハーフ休憩を利用してスタート時間の調整ができないので、プレーヤーに後半のスタートを待ってもらう必要があるかもしれません。

それを未然に防ぐために余裕を持った組数にするとなると、ここでも組数を減らさなければならなくなってしまいます。

このように、スループレーにはゴルフ場から見た経営上のデメリットが多くあります。

 

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まとめ・結局日本ではスループレーの導入はできるのか?

ここまで、スループレーのメリット・デメリットを書いてきましたが、プレーヤーから見た意見としてはメリットの方が大きいと思います。

プレーヤーから見たデメリットについては、きちんと事前に準備をすれば解決することばかりですからね。

 

となると、ゴルフ場から見た経営上のデメリットを解決することができれば、スループレーの導入を現実化することができます。

それでは、それぞれの問題の解決策を考えてみましょう。

 

①1日に入れられる組数が減ってしまうので利益が減ってしまう

これについては、現状の午前スタート枠だけでなく、午後のスタート枠も設ければ良いと思います。

午前が8時トップスタートで10時まで枠があるとすると、ハーフ2時間でプレーが終了すると仮定すれば12時から午後のスタート枠を作ることができます。

ですが、これを実現するためには全ての組が確実にハーフ2時間以内でプレーをしなければなりません。

そのため、今まで以上にそれぞれのプレーヤーがプレーファーストの強い意識を持つことが必要になると思います。

②昼食を取らずに帰ってしまうプレーヤーもいるので昼食で得られる利益も減ってしまう

これについては、ゴルフ場側が予約プランとしてもともとお昼付きにしてしまえば良いと思います。

午前スタートの組にはプレーが終わった後に昼食、午後スタートの組にはプレーが始まる前に昼食を取るような仕組みにすれば良いと思います。

もともとお昼がついていれば食べて行こうと考えるプレーヤーは多いと思います。

また、ゴルフ場側も昼食から得られる利益を確実に確保することができるのでその点も解決されると思います。

③ハーフ休憩でスタート時間の調整をすることができない

これについても、先ほどお話したように全ての組が2時間以内でプレーをすればそもそも必要ありません。

どこかの組のプレーが遅れてしまうことでスタート時間の調整をする必要が出てきてしまうからですね。

なので、この点に関してもプレーヤー全員がプレーファーストに協力する必要があります。

 

これらの内容をまとめると、私個人の考えとしてはプレーヤーの協力・ゴルフ場側のシステム改変があればスループレーの導入は可能だと思います。

スループレーが新しいゴルフのスタイルになれば、より気軽にプレーができて若者の新規参入にも繋がるのではないかと思います。

現在コロナウイルスの影響でゴルフ場はスループレーをせざるを得ない状況になっています。

ですが、これを良い機会だと思ってプレースタイルの見直しに活かして行けたらいいなと思います。

 

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