今回は、新飛球線理論について紹介しようと思います。
まずは、旧飛球線理論と新飛球線理論の違いを説明して、新飛球線理論ではどのようなメカニズムでボールが曲がるのかについて考察したいと思います。
まずは旧飛球線理論をおさらい
まずは、旧飛球線理論についておさらいしてみようと思います。
旧飛球線理論のポイントは以下の2つです。
・ボールは振った軌道の方向に飛び出す
・ボールはフェースが向いていた方向に最終的に戻ってくる
つまり、ドローもフェードも真ん中に戻ってくるボールであればインパクトでのフェースの向きはスクエアだということですね。
そして、ドローならインサイドアウト軌道、フェードならアウトサイドイン軌道になっているということです。
長らくこの旧飛球線理論が正しいと言われて来ましたが、トラックマンを始めとする測定機器の進化により、ボールが曲がるメカニズムの真実が明らかになってきました。
それが新飛球線理論ですが、これからその内容について紹介しようと思います。
新飛球線理論とは?
新飛球線理論のポイントは以下の2つです。
・ボールはフェースの向きに飛び出す
・ボールはフェースの向きと軌道の角度の差によってかかる
したがって、新飛球線理論ではドローとフェードのイメージが変わります。
ドローはインパクトでオープンフェースで軌道はそのフェースの向きよりインサイドアウト。
フェードはインパクトでクローズフェースで軌道はそのフェースの向きよりもアウトサイドイン。
実はドローはオープンフェース、フェードはクローズフェースでインパクトしているというのは意外に感じる方も多いのではないでしょうか?
今までの感覚とは違う所も多いとは思いますが、新飛球線理論を理解すれば自分のミスの理由が正しく理解できます。
自分のミスの理由を理解しよう
それでは、ここからはありがちなミスの具体例を出して新飛球線理論への理解を深めて行きたいと思います。
ここでは私がよく打つミスであるチーピンとプルフックについて見て行きたいと思います。
チーピンが出る理由は?
ここでは軽く右に飛び出して、そこから大きく左に曲がってしまうチーピンが出るメカニズムについて解説したいと思います。
このようなチーピンでは、インパクトでのフェースの向きはわずかにオープンで、そのフェースの向きに対して軌道が大きくインサイドアウトになっています。
つまり、このミスを改善するにはインパクトでのフェースオープンの度合いを大きくする、もしくはインサイドアウト軌道を小さくするの2通りがあります。
前者ではもう少し打ち出し方向が右に行って大きく曲がるドローになり、後者では打ち出し方向は同じで薄く曲がるドローになるはずです。
いずれにしても、フェースの方向に対するインサイドアウト軌道を弱くしてあげることがチーピンを改善するポイントになります。
プルフックが出る原因は?
プルフックとは左に飛び出して左に曲がってしまうミスですが、私の場合はフェードを打ちに行った時に逆球として出ることがあります。
フェードはクローズフェースでそれよりもアウトサイドインにクラブを振ってあげると打てるんでしたね。
今回の場合は、左に飛び出す所はクリアできているので、インパクトでのクローズフェースはできていることになります。
しかしながら、そのクローズフェースに対しては相対的にインサイドアウトになっているため、左に曲がってしまうんですね。
つまり、飛球線に対してはアウトサイドインになっていても、フェースの向きに対してインサイドアウトになっていると左に曲がってしまいます。
そのため、このミスを改善するにはさらにアウトサイドイン軌道を強めて、フェースの向きよりも左に振ってあげる必要があるということになります。
まとめ
今回は新飛球線理論の概要について説明しましたが、今までとイメージが変わった方も多いのではないでしょうか?
これを正しく理解することで、自分のミスを修正したり、打ちたい球を打てるようにしたりするのに役立つと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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